去年の猟期が始まってからそろそろ一年が経とうとしています。

本格的にくくりわなをかけ始めてから、約一年が経ち、

鹿を解体した回数も10回を越えました。

(多いか少ないかはちょっと置いておいてね!) 


そんな中、鹿の解体をしていると良く思うことがいくつかあります。




一つは手順のこと。

ここにナイフを入れた後、ここをこうして、

関節にはこうやってナイフをいれて、、、、

モモからお尻にかけての剥皮は無理矢理引っ張ると

肉がちぎれて皮にくっついちゃうなあとか

まだ、スムースにいかないとこもあり、 いつも頭の中で言ってます。




二つ目は出来るだけキレイに解体出来るようになりたいなあということ。




三つ目は自分の体の構造についてです。

鹿は四つ足の動物。

二足歩行の人間とは違う部分ももちろんあります。

でも、僕は、似てる所に目がいきます。


鹿の解体をしたことがないときは、前足は前足という認識だったのですが、

解体してみると、肩甲骨があり、胸筋があり、

ああ、だから、みんなウデって言うんだと思いました。

自分もこんな感じでウデが鋤骨の後ろに接してろうなあ。


四足歩行から二足歩行に変わった時に

骨盤の形が変わったと言う話を聞いたことがありますが、

きっと、基本的な構造って鹿も人もそんなに変わらないんだろうなあとか。


内蔵を出すときも、

鹿は、牛と同じ胃が4つある動物ですが、

心臓とレバーって人間もこんな感じに並んでるんだろうなあとか、

人間の心臓はだいたい握りこぶし位の大きさと言いますが、

鹿の心臓もだいたい握りこぶし位なので、

自分の心臓もこれくらいなのかな?とか。

ちなみに、心臓もレバーもなかなか美味しいですよ!





こんな感じで、自分の体の構造を考えていることも多いです。

(決して自分が解体されている気分になってる訳じゃないですよ!)


鹿の体に自分のことを教わっている気分になるんですが、

考えてみると不思議なものですよね。